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わが百名湯

凡例:◎は百選候補 基準は歩いていく温泉、山登りの拠点となる温泉を第一とした。素朴度を重視し たから、観光の方に重点がある温泉の評価は、環境は良くとも低くしてある。歴 史的に重要な温泉は評価が高い。なお昔行った温泉は今は変わっているかも知れ ない。△は選外。

特選日本の3名湯

◎酸か湯温泉 (八甲田山)

 ここの千人風呂については説明は要しまい。モヤっていて奥がみえないのは本 当。飲むと酸っぱい。ここからの川には魚はいない。八甲田の春スキー。何年も 連続してゴールデンウィークに出かけた時代もあった。安くて御馳走もおいしい。 温泉中の温泉。  冬にいったこともあるが、田茂谷地のロープウェー駅から出たところでホワイ トアウト。春なら何でもない酸ヶ湯までのコースを200メートルも滑ることが できず、立ち往生。必死で登り返したが、死ぬのかと思った。

◎蓮華温泉 (白馬岳)

 春スキーで何度も出かけた。露天風呂のまわりに雪の壁がある時もあるらしい が、普通は融けている。360度、まわりの山々が白銀に輝いてみえる。こんな 贅沢な温泉はちょっとほかにはない。

1980年頃か・仙気の湯にて(人物服部) <番外>

◎法華院温泉 (久住山)

秋の紅葉や春、ミヤマキリシマの季節に出かけた。ミヤマキリシマのように全 山をくれないに染める花はほかにあるのだろうか。坊がつると法華院温泉。山 の宿に温泉付。良すぎて混むのが最大の欠点。キャンプも楽しいが、なぜかここ の水は鉄臭い。

*法華院に99夏いったところ、かつての白濁した湯ではなく、透明な湯になっており、し かも沸かし湯だった。久住の噴火にともなうものであろうが、しばらく番外として、記憶 のなかの3名湯としておきたい。

2010/9/11ひさしぶりに法華院温泉にいった。  旧友夫婦が遠く盛岡からきた。20代からの仲間がお互いぶじに還暦を越えた。 法華院温泉の浴槽は場所が変わっていて、食堂の下に移っていた。もとの浴槽は談話室に なっていた。泉源は硫黄山。長い距離を引いてくる。いまは加温しないが、冬になるとわ かすそうだ。噴火の都度泉質が変わる。最初に入ったとき、30年前は白濁していた(この ことは温泉の方にも確認した)。一時はわかし湯だったことさえある。いまはれっきとした 温泉。ただ透明になって、湯の花が浮いていた。飲むと少しだけ酸味がある  旧友夫婦がはるばるやってきたのはなぜか。Okko(奥さん)のお母さんは若いときに大 分にいた。中学時代のお兄さん(カーチャン)をつれて何度も九重に登った。亡くなる前に 病室で好きな歌を。坊がつる賛歌をかけてほしい。九重が大好きだった。  山瀬家の家族には暖かさと魅力があった。わたしもかわいがってもらった。「よくはっと りくん、はっとりくんて、いってたわよ」  3年前、坊がつるがよく見える台地に思い出のものをまいたという。その場所に4人た った。風が強く、ススキがなびく。アイン・ツバイ・ドライ、みなで坊がつる賛歌を歌う。 左から:(1)山荘(手前が浴室、橋の右に観音堂がある)(2)千里浜からの下山中、右手に法華院(3)坊がつる

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